計画

町を歩いていると、時々頭の白くなったおじいちゃんを見かける。昨日話したおじいちゃんもそうだが、いつもおじいちゃんを見ると「父が年を取ったらこんな風だったのかな?」と思って眺めてしまう。

父は白髪だったが、60代というとまだ「老人」というには早いし、働いていた父が急に病に、という感じだったので父が老人になった父の姿を見れなかった。

そのせいなのか、時々父の老人姿を思い描いてい見る。きっと、いくつになっても釣りへ行き、いくつになっても本を読み、いくつになっても私を子供扱いしていただろうな、と思う。

その姿が見れないとは思ってもいなかった。



人生は計画通りに進むことは少ないのかもしれない。昨日話したおじいちゃんも「老後は女房と一緒に旅行を楽しむつもりだったが叶わなかった」と話ておられた。

私自信も、恭平の老後を考えて近所の人にベビーカーを予約した。恭平が老いてもジュディーとさくらはまだ走れる年齢なので、恭平をベビーカーで引きながら2匹を散歩するのを想像していたからだ。そのベビーカーは手元に来る必要がなくなった。

ある人が「定年後は海外で住む」事を希望していた。定年後すぐにご主人が脳梗塞で不自由な体になり、その希望は介護になってしまいとても辛い毎日だ、と話していた。

父も元気な頃は「老後は鮎釣りシーズンは川の近くで暮らす」と言っていた。



きっと、計画通りに進まなかったときどのように自分が柔軟になれるのか、その方が計画通りに物事を進めるより難しいと思う。しかし、計画が頓挫しても少しだけ柔軟になるコツを知っていたら、頓挫とは言わず、計画の変更ということになり、前に進んでいける。

昨日話したおじいちゃんは、多分計画の変更が上手だったのだと思う。奥様が病に倒れたとき後悔はもちろんしたらしいが「看病に自分の時間を費やそうと決めたのでとても中身のある時間を過ごしました」と言っておられた。

私も計画通りに物事が進まなかったとき、このおじいちゃんのように計画の変更をしてみようと思う。そうすれば、私だって”笑顔で人生を振り返れれる老婆”になっているかもしれない。

そうそう、「父は元気な人でねぇ」と明るく話しをする老婆・・・・って感じで。。。。。

 

その点、犬はいい。

楽しみを追求し、嬉ければ素直に喜び、後悔は一瞬、反省は瞬き程度、計画の頓挫などはあるはずもなく、計画の持ち越しもしくは次のチャンスを狙う意欲へとパワーアップする。いかにも前向きな生き物である

 

 

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