昨日は父の月命日だった。

相変わらずこの日は好きになれない。

命日という言葉にも中々なじめない。

庭にはお供えにするための花を育てていたけれど、この冬の雪で枯れてしまった。早く雪をどけたら枯れずにすんだかもしれないが、大丈夫だろうと放置していたのがいけなかった。

やはり心のどこかで「父がいないこと」に対する拒絶反応があるのかもしれない。



父は生前は何は興味がなかったが、私が以前、生け花を習っていたためか旅行へ行くとその時々地方特有の花器をお土産に買ってきてくれた。硬い枝を切るのに苦労をしていた私にそっとはさみを買ってきてくれた。今もたまにその花器に父が買ってきてくれたはさみで花を生ける。

生前には取り立てて大した事でも無いし、何でもないことだったのに、今ではとてもよい思い出として残っている。



同じ花なのに、目的によって楽しいものにも辛いものにもなる。

どうせなら、父との思い出を思い出しながら花を供えることにしよう、と思う。

あの花器もはさみも大切に使い、父に感謝の気持ちを添えるのも忘れないようにしよう。



<おまけ>

さくらの先には石段の隙間があり、私の所までは来られない。そのため、結構機嫌の悪い表情。ジュディーは石段をさっさとあきらめて隠れてしまった。

 

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