背中

何気ない瞬間に父の姿が浮かんでくる。

その姿の多くがなぜか背中ばかりだ。



よく親の背中を見て育ったなどと表現するが、最近になって気になる言葉の一つとなっている。なんとなく判ってはいてはいるし、そんなものだろうな、とさらっと流すことはあっても、実際にその意味を理解出来る人は多くはないんじゃないだろうか。

私もその一人で、実際に親の背中を見て何を学んだか、どんな影響を受けたのか言葉には言い表せない。



でも今からでも遅くは無い。親の背中を思い出し、追いかけて成長していきたいものだ。



そういえばうちのさくらも恭平とジュディーの真似をして大人になった。「お手」「お座り」などは教えたことが無い。ジーっと観察し「こうすればほめられるんだ」という所から覚えていった。一つだけ間違えて覚えたことがある。「フセ」と「ゴロン」で、さくらはフセをゴロンと寝転んでお腹を見せることがフセだと覚えた。

これはさすがに教えなおそうとしたが親から学んだ事は絶対曲げないようで、はっても黒豆、ゴロンをする。あきらめたのは私だ。



しかし、いい所もちゃんと受け継いでいる。叱られるとちゃんと反省するし、嫌いな物は吐き出して表現するし、寝るときは必ず大の字だし、雨の日は絶対に散歩へ行かないし、おやつが無いともらえるまでしつこいし、上げたらきりがない。

ったく、朝の牛乳も一日ぐらい忘れてもええじゃないか? 

悪い所じゃないかって? 確かにそうかもしれない・・・・・・・・

が!!!!! だから可愛いとも言えるんだ。

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