父の夢

久しぶりに父の夢を見た。

しかし、内容を全く覚えていない。確かに夢を見て確かに父が出てくる夢だったのに思い出そうと思っても全く思い出せない。

夢にも色々種類があるらしく、正夢、心理的な夢など、それぞれに役割もあるらしい。正夢の反対に逆夢というのもあってとても興味深い。私は夢をよく見るほうなので以前、夢日記をつけていたことがある。ただ日記をつけるだけではつまらないので夢辞典を購入し、照らし合わせて楽しんだりしていた。

夢辞典というのは夢の中に出てくるシンボルを見つけ出し、自分の現在の心理状態などを探ることが出来るというもので、気づかぬうちにストレスが溜まっていることに気づいたり、現状から抜け出したいと思っているのに抜け出せないのでその気持ちを押し殺している状態であると教えてくれたりする。

全てが正しいわけでもないし、見た夢の全てにシンボルがあり心理状態が現れているとも言えないが、時々ドキッとする夢に出会う事がある。

父が亡くなってから父の夢を何度も見たのだが、病気で弱った父の記憶より、元気で頼りになる頃の父の記憶を留めておきたいという心理が働いていたことに気づいた。

病気の頃の父の姿を思い出すとどうしても涙があふれ、どうしようもない感情にさらされて辛くなる。

ある時父が元気な頃と変わらない姿で夢に出てきたのだがその夢はとても鮮明で、今でも思い出すことが出来るほどだ。そして、元気な頃の父を思い出す事の方が父にとっても私にとってもいいことのように感じた。上手い表現が見つからないが、病気で辛い時期を思い出してばかりいると、前に進めず行き止まりになってしまう。しかし、元気な頃の父を思い出すとその父の元気な姿は際限なく広がり、過去も未来もまるでないかのように色々なことを思い出せる。

ふと手を伸ばすと手に届きそなほど近い所に感じたり、その時の会話でさえもしっかりと思い出せたりする事もある。

どうせならそういう思い出をプラスとしていきたいし、思い出とはそういうものであって欲しい。



もちろん、病気で辛い時期を忘れ去る事は不可能だけれど、負けないと頑張った姿は、辛いことがあっても頑張る、と勇気にしていけばいい。

その思い出の中には必ず自分がいるのだから。。。。。。。。

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