父が昔言っていた。。。。。

あることで悩んでいたとする。

その時、周りからも心無いことを言われると、苦しみも深くなってしまう。

人間は言葉を持った唯一の生き物だと言われているが、その言葉は人を苦しめる事もあるし、反対に救う事もある。

それに、一度吐き出すと消せないのが言葉であるのに、簡単に吐き出せるから扱いも難しい。

相手があることだから、どのように受け取られるかでその相手の反応も違ってくる。

父の生前、母が「そんなことをすると近所に何を言われるか判らない」という類のことをよく言っていた。そんな時父は決まって「近所が援けてくれるわけではない。他人は他人、自分は自分だ」と言い返していた。

つまり、自分がしっかりしていれば、他人に何を言われようとも何もおそれることはない、と父は言いたかったのだが、それは母にとっては理解の出来ないことだった。

人に何かを言われるから、と自分の行動を抑えてもその抑えた行動を見て、他人は噂する。それが常である。

以前、私が車を修理に出していた時代車に乗っていただけで、「どうやら彼らしい。そろそろ婚約か?」という噂をした近所の人がいたぐらいだ。それにしても、そこまで飛躍するとは重症である。

その噂はあっという間に消えたが。。。。

そして、そういうことは日本だけではなく、英語にもこういう言い回しがあるらしい。

People have short memories, and gossip is short-lived.

案外面白い表現だ。。。



とにかく、人は自分を理解してくれる人、自分の境遇を理解してくれる人が数人いてくれる、というのが一番幸せである。

父はそのことを時々「回りは気にするな。目の前を見ろ」と表現していた。つまり、周りを気にしすぎて、本当に自分を理解してくれる人が目の前に居ることを信じろ、ということなんだうと思う。



そんな父の言葉は、辛い時こそ思い出してみたくなるものとなった。

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