家族

昨夜、家族で焼肉を食べに出かけた。でも家族が3人になったことにはなかなか慣れない。
今更だけれど、父という存在は大きい事を改めて知る。いつも落ち着いていて冷静で、しかし朗らかではなかったが、何を聞いても答えが返ってくる父を尊敬している。

最近、弟が懸命に父を越そうと頑張っている気がする。しかし、弟には父は越せないだろう。知識の豊富さ、聡明さ、そういう部分では特に父を越すことは出来ない。もちろん私にも父を越すことは出来ない。なぜなら、勤勉でないからだ。そして勉強が嫌いなのだ。

父は勉強も出来たし頭も良かったらしいが、父親がいないため大学へは行けなかった。だからといって、勉強をあきらめることはなかったようだ。英語を勉強しようと教会へ通ったらしく、父の本棚にはその時の英語の教本が数冊、今でも残っているし、歴史の本や、文学書などもその父の足跡を残している。
私の本棚というと・・・・なんじゃこりゃ?で、父に「お前はろくな本を読まない。くだらない本は捨てろ」と言われてクソ親父と思ったことがあるが、確かにろくな本は並んでいない。

焼肉を食べながら、疑問に思った事がありふと父のことを思い出した。私が質問をすると答える前に「そんな事も知らないのか」と言ってから答えるのが父の癖だった。腹の立つ一言だが、それでも今になるととても懐かしい。

もう一度父と話が出来るなら・・・・
その前に少しでも父に近づけるよう勤勉になろう。

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