叔父

今日は電話で話しをした。

やはり抗がん剤の副作用が出ているようで、嫌になると言う。でも、手術をしないと決めたのも叔父自身であり、抗がん剤を選択したことには後悔はない様子だった。

こんな思いをするなら手術をしよう、と叔父が言ったときには弱気になったということかもしれない。

それにしては、思ったより元気な様子で、電話で1時間あまり話をした。声は徐々に明るくなり、どことなく弱気になりかけていたのが、「まだまだいける」と頑張る気持ちがよみがえって来たようだった。その調子で現状を維持していって欲しい。叔父に「癌が大きくなっていなければそれでいいんだよ。癌と共存していくつもりで、ゆっくり焦らずいるのが一番いい」と言うと「そうだな。癌が小さくなったら儲けものと思うぐらいでちょうどいいな。そういえば時々ビールを飲むんだ」と言った。

飲めるならそれでいい。飲みたくもなくなった時の叔父の落胆が一番怖い。

いつまでも叔父のままであって欲しい。

いつまでも私に「いつでも遊びに来い。メシぐらいは食える」と言って欲しい。

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