叔父

昨日は叔父と楽しい時間を過ごした。

思ったよりも元気だったし、多少やせたけれど元気だった頃の叔父と変わらない声を聞けて嬉しかった。多少口が悪いが、その口の悪さも健在で叔父の存在をしっかりと感じた。

我が家までは距離があるが車で来ると言い、もちろんみなに反対をされたが、本当に車で来たのだからかなり驚いた。

叔母は「死にたくない」と言ったらしいが素直に聞く人ではない。出来るものは出来る、出来ないのならしない、という融通のきかない性格で、性格どおりの行動ともいえるかもしれない。



そして、叔父はタバコも吸うし、お酒も飲む。もちろん抗がん剤治療中だしいいはずはないが、叔父なりに理由があるらしく、聞くと妙に納得してしまった。

その理由は

「医者がタバコを吸うな、酒は飲むなというが言うとおりにしていたら気持ちが病気に負ける。そうだろ?あ~、癌だからタバコを吸ってはいけないんだ、なんて思ってたらそれじゃ本当に病気になるんだよ。

手術をしますか?それとも抗がん剤を続けますか?といわれたらさすがに悩んで病気の事を考えるが、それ以外は今までと同じように自分らしくしてればいいいんだよ。じゃないとクヨクヨして気持ちから病気になっちまうからな」

ということらしい。

父が食べれなくなったとき「何言ってんだ? 俺の兄貴だろ? 弱気なこと言わないで食え。何でもいいから食え。病気になっちまうぞ」と言っていた。その時は他人事だから言えるんじゃ?なんて思ったりしたが、あのときは叔父は本気でそう思っていたんだろうと今更ながらそう思う。

「病は気から。しっかりしろ」という叔父からのファックスも今になってジーンと来てしまう。。。。



最後に叔父は「なっしまったものはしょうがないんだよ。これからタバコが吸えない、酒が飲めない、そうなったら自分で判るんだからその時はそのときで覚悟を決めるよ。それまでは負けてられないからな」と言った。

別れ際「又、会おう」と手を振り帰って行った。

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