叔父の最近

叔父は今年に入ったら抗がん剤を再開すると言っていたが、結局いまだにやっていないらしい。
年末に風邪をひき、治って体調が整ったら治療をするんだとも言っていたが、副作用を考えるとその気にならないらしい。

それより、時に病は病以外の問題を引き起こす。人は健康であればさほど問題にしないことでも、病気、特に癌となると神経質にもなるし回りも気を使う。それが続くとやはり家族の間にもストレスが溜まり始め健康だった頃と同じではいかなくなる。
もちろん癌という病気だけではなく、他の病気でも健康だった時とは違った事に気をつけ始めることは多い。知らず知らずの間に、ストレスを溜めていき違う病気になったりすることもある。

叔父が家族内で大きなけんかに発展し、次女(嫁いでいる)が実家には二度と戻らないといい、それっきり本当に会っていないそうだ。叔父は絶対に謝らないタイプなのでこのまま冷戦状態が続くと思われる。
けんかの原因は、叔母が少しずつ色々な病気をするようになり、それが叔父の病気で気を使ったからだと次女に言われたことだそうだ。特に叔母が神経に関係する病気になったのでそれが叔父の病気が元だと言ったらしい。叔父は相当怒ったらしい。当然といえば当然だ。。。。
しかし、叔母の立場を考えると必死に叔父を支え、お店も守っているし、気力体力共にとても大変だというのも判る。叔母を支えようとする娘の立場からすれば叔母に神経を使わせおまけに病気にまでなったことで叔父を責めたくなるのだろう。

長い間の闘病で、色々なことを失ったのだろうとも思う。しかし、失うばかりではない。必ず病から得られるものもある。今はそれに気づかないだけなのではないか。。。。家族という縛りを解けば誰もが自分の人生を生きるために今がある。しかし、家族という縛りの中では自分の人生だけではなく家族の人生をも生きる必要がある。
つまり、家族だからそれほどのけんかになっていくのだと思う。では、家族だから仕方ないのか?
私は仕方ないのだと思う。ただ、仕方ないだけではない。辛さや苦しみを共に乗り越える事だってできるのが家族なのだ。
病と闘う辛さと乗り越える喜びは必ず両方ある。どちらかが大きくバランスが崩れているだけのことだと思う。それだけ大きなけんかをしたのなら、家族で辛さ苦しみを乗り越える大きな力ももっているってことだ。

家族だから・・・・ね。。。

実際のところ、今の私には叔父の家族のけんかもうらやましく思った。私にはできないことだからだ。
今、叔父のネット電話が繋がらない状態なので復旧したら話をしようと思う。

「一度ぐらい謝ってもいいんじゃない? 家族がいる限りけんかだって仲直りだってなんでもできるんだから。」
と伝えようと思う。

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