叔父の孫

叔父から「抗がん剤をするとイライラするので、孫が自宅に戻っている間は抗がん剤を中止した。来月から抗がん剤を始める」とメールがあった。

今日は叔父から携帯に電話があったのだが、出れなかったので家に電話をすると叔母が出て少し話をした。

どうやら孫が家にいる間いつもの調子で「うるさくて仕方ない」と文句を言っていたらしいが、泣き始めると真っ先に飛んで行き「どうしたぁ?何を泣いているんだぁ?」と世話を焼くとの事。その叔父の姿が見れなかったことが全く残念だ!!!!!!

どんな顔をしてあやしたのだろう? デレデレと叔母は言っていたが私の想像を超えているのは間違いない。



叔父は「孫の顔が見れるとは思わなかった」と言い、ここまで来れたことを嬉しく思っている。そして反対に「夏を越せるだろうか」と弱気になるときもあるらしい。

心中複雑であるのは間違いないが、それでも少しでも長生きをして少しでも元気でいれたらそれでいい、という叔父の言葉が本音だろう。



それから叔母も大変だと思う。私が電話をすると必ず抗がん剤の事を話す。というのも見ている叔母にしてみたら副作用の事や、治療の方法など不安があっても叔父にはぶつけられないし、話す相手もいないようだ。

なので、困ったことや不安なことは私に話すことである意味のストレス発散をしているようだ。

そして「一日でも長生きして欲しいですからね」と言った。

忘れてはならないのは、叔父がどんな無茶をしても叔父に対してヒステリーを起こさず、じっと耐えてきた人だ。そんな叔母の支えがあったからこそ、叔父もここまで来れたと思う。そんな思いも中々言葉には出来ない。

電話を切るとき「叔母さんも無理しちゃダメだよ」と言うのが精一杯だった。

今日の一枚

のんびりしたジュディーももう直ぐ12歳だ

 

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