久し振りに

父の夢を見た。

先月の父の月命日を母が忘れていて遊びに出かけたまま帰ってこなかったので、私は1人で出かけた。正確には1人と2匹。

春は花も綺麗だが、雑草も元気がいい。綺麗に雑草を抜き、花を供えお線香とろうそくを立て、いつものように父に話しかける。私は父に「本当に頑張ったのだから、ゆっくり休んで下さい」と言う。見守っていて欲しいとか、辛い時に助けて欲しいとか、そういう事はあまり思ったことがない。皆は「天国から見守っていてくれる」と言ってくれるが、私には仕事を頑張った父、闘病も力の限り頑張った姿を思うと「ゆっくりして欲しい」という思いのほうが強くなる。

「ゆっくり休んだよ」と父が言ってくれたら「じゃ、これからは私の事を見守っていてね」とお願いしたいとは思っているが、しかし、言ってくれるはずもなくいつもそのような事をお願いするタイミングはなかった。

元々父はそういう人で、見ていない顔をしていながら何か困ったことがあると、いかにもと言う感じで助けを出す人だった。私が何も言わなくても父は見守っていてくれる、助けてくれる、そう信じたいというのも正直な所で、結局はいまだに父を頼りにしているのかもしれない。

そんな事を思いながら、1人お花を供えていた。



「父は夢の中でも病気だった。家族で外出するのだが母と弟は自分のペースで歩いて行ってしまい、父が疲れて道に座り込んだことを気付かない。私は父を抱え布団に寝かせた。ゆっくり休めたのか父は「もう大丈夫だ。心配ない」と私に言った。母と弟は別の部屋で自分の事をするのに夢中な様子だった。何をしているのかは夢の中では判らなかったが、私は父が「大丈夫」と言ったその言葉に安堵し、元気そうな様子の父を布団の横でじっと見て喜んでいる」

そんな夢だった。

夢の中でも「大丈夫だ。心配ない」という父の言葉を聞けただけでどこか嬉しく、そして何故か父に「見守っていて下さい。困った時はそっと助けてください」と言いたくなった。理由は判らないが、ただ、そんな気持ちになった。

 

<おまけ>

2匹が取り立てて手伝ってくれたり役にたつ等と言うことはないが

いつもお墓参りにつきあってくれる2匹に感謝しちゃいます

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