たけのこ

たけのこを掘ってきたので渡したいとO氏の奥様から連絡を頂いた。父とO氏は一緒にO氏の持つ竹やぶへたけのこ堀へ出かけていて、今ではたけのこは二人の思い出となった。ちょうど昨年のゴールデンウィークの頃、O氏が掘ってきたたけのこを父にと、もって来てくれたのだが、あれからもう1年が経つ。時の経つのは本当に早いと感じる。

一日一日を大切にするということは大切ではあるが、以外に難しいことだと思うようになってきた。大切にしたいと思う気持ちが強くなると、緊張が出てくる。今日も大切にしなくては、と思えば思うほど身動きが取れず一体何をしたらいいのかと硬直する。

その点、犬はいい。散歩へ出かけると喜び、走り回る。そして家に帰ってくるとご飯。夜9時には布団に入り就寝。又朝が来て、散歩とおやつの時間を楽しみに過ごす。そこに無理は見当たらない。小さなことで喜びを感じるようだし、年を食ったと嘆くことも無い。もちろん「時の経つのは早いなぁ」等とぼやくことも無い。

今日は、素直にたけのこを頂いたことを喜び、明日のおやつのことを考えながら早めに布団に入ろう。そう考えながらたけのこの皮をむいていた。その時ふと父とO氏のことを沢山思い出し、あの二人の口の悪さも耳に聞こえてるようで、つい一人で微笑んでいる。楽しい思い出は全てを忘れて幸せな気分になるのかもしれない。

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