うそでしょ? 玄関に・・・・

今日、私は仕事がお休みで家にいた。午前中はお彼岸とやらでお墓に出かけ、そろそろお昼の支度をしようと思っていたところ、玄関のチャイムが。
うちの玄関のドアは網戸がついているが、その網戸の外に知っているはずの女性が立っている。しかし、誰だ? とフリーズしてしまった。
なんと茨城の叔母なのだ。
おもわず「どうしてここにいるの? 茨城は?」とわけの分からない事を口走ってしまった。叔母は当然のように
「こちらまで来たのよ。うちの人も一緒よ」という。
「まさかおじさんの事?」と質問してしまった。

そうなのだ。叔父が茨城から車で来たのだった。
父の妹のダンナ、ま、私からすると叔父だが。その人が入院をして見舞いに来たというのだ。見舞いって抗がん剤はどうした? と聞いたらやはり副作用が強くて今回は休んだそうだ。休めば副作用さえ治まれば何とか普通に生活ができるという。
長居はできないといい、短い時間で本当にさっさと帰ってしまったが、本当に驚いた。
叔父は
「バカだな、オマエは。驚くからいいんだよ」と突然の訪問に対し分けの判らない事を言って嬉しそうな笑顔を浮かべた。そういえば前から告知してから来るなどという事は一度もなかった。
突然現れ、「会えなきゃそれまで」と言いつつも期待を隠しながら笑う叔父が好きだ。

そしてこのときにさくらは何故か叔父と叔母にそれぞれ挨拶をした。昔恭平がまるで話しをしているかのようにアガアガ、ウグウブ、という声を出して何かを訴えていたが、さくらがこれと同じ態度で叔父と叔母に何かを訴えている。
叔父も叔母も犬が大好きで、特に叔父は普通に犬としゃべる。よく考えればその姿は私と全く同じだ。そしてさくらとこんな会話を。
「おい、さくら。何が言いたいんだ? ん?そうか。分かってるからいいぞ。叔父さんのこと好きなんだろ? そんなこと叔父さんは分かってるからな」といい、さくらは自分の言いたい事が伝わったからなのか、安心しきった顔で叔父の横で寝始めた。あの好き嫌いの激しいさくらがだ。。。。
叔父は本当に不思議な人だ。というか不思議な魅力のある人だ。。。。。

私を驚かそうという叔父の計画は見事成功し、笑顔で家を後にした。

それから、叔父に「ちょうど叔父さんが夢に出てきたんだ。お店を閉めて引越しをして私も同じ建物に引っ越す夢だった」と伝えた。
すると叔父は「そうなんだ。店をいつ閉めようか考えてるんだ。東北の方で店が流された人に椅子なかを譲るのもいいかなと考えてるんだ」と言った。
でも、「夢の中の叔父は綺麗な空気の中で幸せそうだったのだから、きっと店を閉めても幸せかもしれないよ・・・・」とここまで口に出たけどでも言えなかった。
何十年と守ってきた店だから、叔父が決断した時に必死に応援しようと考えた。

いや~、驚いたね~。正直、叔父の姿見て信じられなくて幽霊か? って思っちゃったもん。

その他記事は『カテゴリー/flower』 

「父」 参考書籍」 グリーフ・ケア」 情報(cancer)」 他」 

​でご覧ください。

この記事のカテゴリーは: 

コメントを追加