イヌ

たかがイヌ。されどイヌ。やっぱりイヌ。

イヌという動物は不思議だ。結構自分を表現したがるし、自分をしっかりと持っている。わがままでもあるし、甘えん坊でもある。勝手な所もしっかり持っている。それでいて、人間の世話になって過ごしている。

家族の一員としての地位を確保し、その家族の中で過ごすことに疑いを持っていない。そんな図々しいイヌを可愛いと思う理由の一つに、自分を頼ってくれるからという所がある。

ある日の散歩での出来事。

ジュディーとさくらと私だけの3人、いや一人と二匹で秋の晴天を散歩していた。すると「可愛いね」と声をかけてきたアベックがいた。しかし、2匹はそっぽを向いて「今、散歩中なの。邪魔しないで」という感じでその人たちの横にしっぽも振らず通り過ぎた。私は「すいません。愛想のないイヌなんで」と誤った。別に謝る必要もないが・・・・

しばらく歩くと又そのアベックに遭遇。そこは少し広い場所になっていたのでリードを放して少し遊ばせていた。元気良く歩き回わっていたのでその人たちと少し会話を楽しむ。すると、さくらがこちらをめがけて走ってくる。どーした?

体中にとびつきって言うのか、服にも付くあのいやらしい雑草の種を付けまくってきた。さくらはそれが嫌で体についたとびつきを取ってくれと、私の方に走ってきたのだ。仕方なく取り始めると、そのアベックも手伝ってくれた。

うちのさくらは特にそうだが、初めて会った人には体を触らせない。所が私たち3人の真ん中にじっと座り、とびつきを取ってもらうではないか? そのアベックは「良い子だね。大人しいし、ちゃんとお座りして待ってるんだね」などと褒めている。それは間違いだと言いたかったが「ありがとうございます」とお礼を言った。

殆どとびつきが取れたと思ったその瞬間、さくらは走り去った。女性は「全部取れたのが判ったのかしら?」と言う。私は「はい。都合のいいヤツなんです。すいません」と言った。男性はさくらが自分になついたと思ったらしく、さくらの後を追いかけ「おいで」と声をかける。しかし、さくらは無視をした。なんという失礼なやつだろう?

さくらの事はほっておいて、また3人で会話が始まった。すると又さくらがこちらをめがけて走ってくる。見ると又とびつきをつけている。改めてとびつき取りを始めた。3人で。。。。。で、とり終わったと思ったさくらは又走り去った。やっと男性も気がついたようだ。自分の役目はとびつきを取るだけだったと。。。。

しかし、そのお二人は「私たちが取ってくれると判っていて頼ってくるんですから、やっぱり頼られると可愛いですよ。又付けたら取ってあげるからね」だそうだ。

そのとびつきを取っている間、ジュディーは自分がかまってもらえないと思ったらしく、私たちの中に入り込んできて私も取って、と座り込む。

ジュディー、あなたには何もついていないのよ・・・・・・

いじける前にジュディーを抱っこして撮影。

 

そのとびつきとはこれだ!!!!!

 

 

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