かっぱさんのひざの上

今日は親友のかっぱさんに渡すものがあったので渡しに出かけた。軽い散歩をしようと思いジュディーとさくらも一緒に連れて行った。

かっぱさんは時間があるからお茶でもしようかと言ったが、2匹がいるので結局私の車の中でオチャを飲んで少し話をした。

かっぱさんの顔を見るなり喜んだのだが、ちょっと不満らしい。本当はかっぱさんも一緒に散歩へ行けるのだと思ったようで、かっぱさんのひざの上にジュディーが座りさくらは肘掛に座り車が走り出すのを待っていたようだ。ところがいつものように二人は話し込み、一向に出かける様子はない。徐々に2匹は不機嫌に。

途中でしっぽを振って「散歩は?」と言いたそうしてみるが私に軽くあしらわれ不機嫌さはさらに増す。こうなったら話が終わるのを待つしかないと思ったのだろう、バックシートで丸くなって昼寝を始めた。こういうときの昼寝はほとんど寝ておらず、私が後ろを確認すると見ていたかのように目を開ける。その視線には「不満」が・・・・・・怖い

「全くこの二人が一緒だといつもお話ばかり。早く散歩へ行こうよ。私は待ってるのよ」と人間だったら言っていただろう。一向に散歩へ行かない私たちに愛想をつかしたのか、さくらが私の座っている運転席の足元で寝始めた。今までにその位置で座ったこともないし、ましてや眠ったことなど一度もない。いやみな態度だ。

ジュディーはかっぱさんのお尻を押しのけ、自分の低位置を確保。「も~、散歩へ行かないならそこをどいてよ」と人間なら言っていただろう。失礼な態度だ。

そういう2匹に「ごめんね。散歩行くの待ってるよね。じゃ、私帰るから行ってきて」と言う。人間を譲歩させる技術を持っている2匹は非常に徳だ。私がかっぱさんに「ねぇ、私散歩行きたいのよ。早くお話止めてよ」などと言ったら友情が壊れるどころか、パンチを食らわされて失神だ。

お互い予定があったので話を切り上げて別れたが、2匹はほくそえんでいるように見える。

そして、さくらの花の下少しだけ散歩。帰りの車の中では上機嫌だった。

後はかっぱさんにお茶でもおごれば全てが丸く収まるだろう。

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