犬を見る犬

わんこ動物園という所へ行って来た。もちろんジュディーとさくらも一緒。

わんこのショーがあって、わんこ同伴で見れると言うので早速見ることに。

うちの犬たちは自分を犬と思っているのか、人間と錯覚しているのか判らないが、当たり前のように私のひざの上に座り、正面の舞台を見ている。

ショーのわんこが出てくると興奮しやしないかと心配したが、心配の必要は無く芸をするわんこをじー・・・・っと見ている。私は申し訳ないがショーのわんこよりうちのわんこの方が興味があった。

一体、この犬たちは何を考えながらわんこのショーを見ているのか?

「私だってこれぐらいの事は朝飯前だ」と思っているのか

「君たちの芸はまだまだだね」と批評をしながら見ているのか

「君たちの芸は立派だよ、すごいよ。私には真似できないわ」と関心をしているのか

判らない。

でも、「どうしてそんなことをしているの? 犬って言う動物はね飼い主さんに公園へ連れて行ってもらって、沢山走って、沢山昼寝をして、おやつをもらって、そして布団で寝るものなのよ。大体私の飼い主さんは私に芸をしろなんて言わないわ。言われても出来ないけどね。でも、私たちはそれで幸せなのよ」と思っているのなら、これから厳しくしなくてはならない。

ジュディーやさくらに対してではなく、自分に対して厳しくだ。

私はついつい、2匹が元気に走るだけで喜ぶ、おいしそうにご飯を食べるだけで幸せ、布団で眠る2匹の顔を見ながら眠りにつくのがたまらなく平和だ、と思ってしまう。

正直私は、甘すぎるかもしれないと思うのだ。特に恭平がいなくなってからは甘くなった気がする。

犬が犬らしくあるのが私のポリシーというか、ま、ポリシーと言えるほどの大げさなものではないが、”犬らしく”という気持ちはうそではない。恭平がいた頃は「君達は犬。私は人間」と心の中に区別があったのだ。所が今はその区別すら感じ無くなった。

最近の2匹を見ていると”人間っぽくなってきた”と思うことが多いのも自分のせいだとちょっとだけ思う。

「犬が犬らしくあってこそ、犬と人間の間には説明できない絆が生まれる。

犬が人間らしくなってきた時に、犬が犬らしくなくなっただけではなく

人間が犬っぽくなってきた事でもある」

やばいかも・・・・・・

公園で喜ぶ2匹

 

わんこショー観戦中のわんこ

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