スペアリブ

親戚が集まって我が家でバーベキューをしたとき、スペアリブの残りが出た。結構沢山残ってしまったようで、すでに焼いてあるのは愛犬たちのおやつにすることにした。

もともと朝はご飯を食べず、ささみジャーキーを食べるのが癖なのだが、朝ごはんにもなる。食品添加物ゼロの安全なおやつと朝ごはんだ。

翌朝、いつものようにジャーキー置き場へ行く2匹。しかし、私は冷蔵庫からスペアリブを取りだし「はい、これが今日の朝ごはんね。どうぞ召し上がれ」と上げてみる。

所が、2匹はスペアリブを床に置きスペアリブとお互いの顔を交互に眺めている。あれ?食べないのかな?嫌いなの?まさかね?と思ったら静かにスペアリブを咥えかすかに尻尾を振りながらコソコソと立ち去る。

どうしたの? 残り物は気に入らない? なんて思っていると又床にスペアリブを置いて2匹で顔を見合わせている。何よ?すると、突然咥えて大きく尻尾を振りながら階段を上っていく。

「ちょっと、どこへ行くのよ? 何なの? どうするつもりなのよ? こらー!!!!!」という私を無視し2匹はしばらーく戻ってこなかった。

戻ってきたときには何も咥えていない。まさか、2階に隠したの? ありえないが心配になり見に行くとカーペットには食べかすが・・・・・

きっと、

ジュディー「さくら、朝からこんなご馳走もらっていいと思う? ご主人様は何か勘違いしてないかな?」

さくら「うん。特別機嫌が良いわけでもなさそうだし。ちょっと、あっちまで持って行ってみようよ。勘違いなら『何やってるの!!!!』って騒ぐはずだものね?」

ジュディー「そうだね。そうしよう。せっかくなら食べたいから追いかけられたら一緒に逃げようか?」

さくら「あれ? 何も言わないね?」

ジュディー「さくら、ここで食べてみようか?」

さくら「ダメダメ。気が変わって返せって言われる前に逃げて2階で一緒に食べようよ。いい?ヨーイ、走れ!!!!!!!!」

私「ちょっと、どこへ行くのよ? 何なの? どうするつもりなのよ? こらー!!!!!」

ジュディー+さくら「ほらね。怒ってるでしょ? でもご主人様は又走るとこけるからさ、その間に食べちゃおうよ!!!!!」

という会話をしたに違いない。

1階に下りてみると2匹は満足げに寝ていた。

 

この出来事を弟に話すと、スーパーで豚の軟骨とスペアリブを買ってきた。そんなに喜んだのならこれからも2匹が喜ぶものを食べてもらいたいそうだ。

犬はいい。たとえ我侭でも身勝手でも、はたまたボケでも嬉しそうに尻尾を振ると食べたいものが食べれるのだ。もし私が愛想を振りまいたとしても、そう簡単に美味しいものにはありつけない。「自分で作れ」と言われるのが関の山なのだ。

たまには美味しいものを食べに行きたいと思う今日この頃である。

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