裏と表

私は恭平を通して色々なことを経験し「どうぶつを一つの命として大切にしていく」というような事をメッセージとしてホームページに乗せたいと思っていた。
しかし、何をしても中途半端な私はホームページも中途半端なものになっている。

どうぶつから与えられる物はとても沢山ある。愛情はもちろん、生きようとするけなげな姿、一生懸命人間と共存しようと努力する姿、そういうことを伝えればどうぶつの命を尊重し、大切にすることが学べると錯覚していた。
つまり、私は自分が残していた恭平との物語などを通して、どうぶつの命を尊重し、大切にすることを伝えられると甘く見ていたのだ。

物事には裏と表がある。私は表の部分である「上手くいっている関係」を伝えようとしたに過ぎない。本当の意味での命の尊重、大切さというのは簡単に捨てられていく命をも知る必要があると痛感した。

児玉小枝さん著の「どうぶつたちへのレクイエム」を拝見した。動物管理センターで命を絶たれていったどうぶつたちの写真を掲載しているのだけれど、この2枚を見るだけでも胸を打たれる。「誇り高き最後の肖像」と表現されているけれど、他に表現のしようがないほどの強い印象を持った言葉だと思った。人間の都合・・・・恐ろしいことだ。

以下の写真は著者である児玉小枝さんからご好意でお借りしました。
又、写真展を開く場合は写真をお借りすることができます。詳しいことはhttp://www1.u-netsurf.ne.jp/~s-kodama/へ。
できる限り多くの人に見てもらいたいです。

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