賢い犬は嫌われる

ある日の夜。ジュディーが犬用のガムを咥えて毛布の中に。そのガムをさくらが欲しがる。しかし、一度咥えたら絶対に放さないのがジュディーの得意技。さくらがどれだけキュンキュン言おうが、つついておねだりをしようが、絶対に口から放さない。

さくらは私に何とかしろと要求するが、さすがの私もどうにもならない。

「さくら、我慢しなさい。ね?」と言ってもジーっとさくらはジュディーをにらんでいる。

すると、さくらが「わん わん」と二つほえた。誰かが来た?と思ったがその様子はない。

ジュディーも毛布から鼻だけ出して身動き一つしない。さくらの気のせいだ。

しかし、又「わんわんわん」と今度は3回ほえた。しかし、誰も来ていない。ジュディーも毛布の中。何かが欲しいといってほえないので、まさかガムをよこせとほえているわけではないし・・・・

すると「わんわん・・・・・・わんわん・・・・・わん」と。あれ?やっぱり誰かが来たの? と思ったら、同じくジュディーは「わんわん」とほえながら毛布から飛び出て部屋の外へ。私も誰だろう?と注意する。

と、その瞬間さくらはジュディーが出て行った毛布の中に顔をつっこみジュディーのかじっていたガムをゲット。

もちろん、誰も家に来たわけでないし、さくらも外へ出て様子を見に行ったりはしない。

「誰かが来たぞ~、ジュディーちゃん見にいってきてよ」とほえてみせたのだ。

まんまとさくらの策略にはまったジュディーは部屋に戻るとガムを探す。当たり前だ。さっきまで自分が「私のものだもん。さくらにはあげないよ!!!」と独り占めしていたのだからちゃんと戻ればそこにあるはずなのだ。

振り返るとさくらが自分のガムをくわえて尻尾をフリフリ。もう遅い。

ジュディー、君は人がよすぎるんだ。いいか? これからは自分のものは自分で守りなさい!!!!

それにしても、むかつくほど賢いさくらを「ちょっと嫌い」と思ってしまった・・・・・

 

<今日の一枚>

ボケーっとしているところが長所でもあるジュディーのボケーっとした表情はたまに癒される

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