さくらちゃんのヘルニア日記3

今日はやっとさくらと、面会が出来た。
かなり精神的な負担は大きかったようで、いつもの喜び方とは全く違っていた。
一人で寂しかったんだ、苦しかったんだ、ってそう訴えているような気がした。
しかし、病状は思ったより回復が早く今日は歩いてもふらつかないし前足の神経反射も殆ど回復していると言っていいほどだった。
歩き方に力がなく、おどおどしているところがあるが、それは精神的なところが大きいだろうと思う。

とにかく初めて見たときは抱きしめるしかなく、
「頑張ったね」と言う私にさくらはしがみついてみせる。

先生から手術の説明があったが、突起した部分は思ったより多かったが全て取り除いたので、安心してください、ということだった。
腰と比べると手術後の回復は早いと言うことでもあった。
お正月ということもあり、退院の日にちを確認した。
私「先生、さくらは今から帰ると言ってます。無理ですね」
先生「ん? 今日? ん~・・・・無理だね。ただ、回復が早いからそうだなぁ・・・・」
私「さくらは明日帰ると言ってます」
先生「今日で手術後3日目だからなぁ。早くても日曜日・・あ、月曜日か・・・ん~」
私は日曜日と言い間違えたのを聞き逃さなかった。
「じゃ、日曜日で」
先生「この調子なら日曜日でも何とかなりそうだなぁ」
私「はい。もちろんです?」
先生「じゃ、一応日曜日ということにしておこうか」
さくら「く~ん」
私「さくらが喜んでます」

とな。
私が入院した時もそうだった。
私「先生。3匹が待っているので今週中に退院します」
先生「今週中? 無理だよ」
私「じゃ、来週月曜日に」
先生「一日しか違わないじゃないか」
私「じゃ、火曜日・・・・・」
先生「           無視」

という会話があった。それから退院は1ヶ月半かかった。
後に看護士さんが
「ね、来週退院て誰が決めたの?」
と聞いてきた。
私に決まってるじゃない。と答えると
看護士さんは面白い人だね、と答えた。

それはさておき、
もちろん、先生が日曜日は無理というのなら素直に従う。
しかし、順調であり日曜日で大丈夫と判断してもらえるのなら早い方がいい気がする。
私は大変かもしれないが、幸いにも私は家にずっといるので手厚い看護をしてあげれる。

帰るとき、らくらに
「留守番してね」
と声をかけた。直ぐに来てくれる、そう思って安心して欲しかったからだ。
その時さくらは私をじっとみつめ、
留守番か。。。判ったよ。
と言った気がした。

家に帰ると、思ったより遅くなってしまった。
母が「ジュディーがご飯を食べない」と帰ったら直ぐにそう言う。
お茶碗を見ると、全く手をつけていないようだ。
ずっと外を見て、ご飯には見向きもしなかったらしい。
ジュディーを抱きしめた。
さくらはもう直ぐ帰って来るから安心してご飯を食べなさい。
と、お茶碗を差し出すと私の顔を見ながらご飯を食べる。
改めてジュディーの優しい性格を感じた。。。。。

私は、2匹の事を知っているようでまだまだ、知らないことが多いのかもしれない。
私がいるなら大丈夫、と勝手に決めていたのだが2匹にとっては全員が揃って初めて安心できるのだろう。
意味も判らないままさくらがいなくなりジュディーは悲しそうで、
理由は判らないのにさくらは病院においていかれて悲しそうで、
でも、私にはその悲しみを埋めきることはできないのかもしれない。
ただ、さくらが戻り家族が全員そろい、今までどおりの生活に戻すこと、
2匹への悲しみを埋め合わせる方法はそれしかないのだろうと思う。
それはそう遠くない。。。。。

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