さくらちゃんのヘルニア日記6

今日のさくらは比較的落ち着いている。
普段のリズムで生活することで、精神的な安定を取り戻しつつある。
様態も決して完璧ではないが、かばいすぎると不安を持つため、できる限り普通に接している。
時々、ハラハラして騒ぎそうになるが、私が騒げばさくらも不安になるので何かあっても、さりげなく扱うように心がけている。

そして、猫内儀さんの質問にもあったように、退院の時に先生からヘルニアについての説明があった。
予防としては、体を反らせたりする行動。つまり、階段や段差の上がる下りるとい運動はヘルニアの原因となる。
ただ、いくらヘルニアにならないようにと注意をしていてもなるときはなる。ちょっとしたショックが加わったとき、突如として急激な痛みに襲われヘルニアニなるケースだ。

もう一つのヘルニアの原因は、遺伝である。身内にヘルニアの子がいたなら体質的にはヘルニアになりやすい体質といえる。うちの場合、さくらの父である恭平がヘルニアだった。なので、さくらはもともとヘルニアになりやすいといえる。

さくらの場合は、ジュディーが顔を突付いた時に急激な痛みに襲われた。そのため今回のヘルニアの症状はジュディーのど突きが原因である、との事だ。
つまり、もともとヘルニアになりやすい体質のさくらにジュディーがど突きを入れたので、首がヘルニアニなった。ということであり、決してジュディーが凶暴というわけではない。

遺伝的、体質的にヘルニアになりやすいのなら、普段の行動には注意が必要であるのは確かだ。事実、ジュディーとさくらと同じように生活をしているが、ジュディーはヘルニアの気すらない。ジュディーの方が足が短いので安定性がある、という説明もできなくもないが、あまり信憑性はない。
やはり、体質的、遺伝的、+ヘルニア要因行動(ジュディーのど突き)により結果としてヘルニアになったと思われる。

ただ、ダックスフンドの首のヘルニアは珍しいとのこと。
飼い主の私も首を痛めているが、私は怪我で遺伝する可能性は0であるし、飼い主への愛情から自分も首を痛めた、と考えるには無理がある。いや、全く無いと言っていい。
というように、さくらが首のヘルニアになった原因を究明すべく色々と考えまくったが、結果としては、どうして首のヘルニアになったのかは、不明である。

診断としては、ヘルニアの症状から麻痺まで5段階で表される。ただ、そのグレードに固執するのは危険であると思われる。癌でも同じだが、グレード4だから必ず治る、などと言った目安には使わないほうがよい。実際の目の前に見える症状と検査の結果は100%一致するとは言い切れないからである。
これから先どうするかの目安として捕らえ、適切な治療をすることが一番重要と思われる。

症状については
尻尾が真っ直ぐに上に立たない
お尻を丸めて歩く
等が見られたときは、注意。もちろん他の病気も考えられるが、ここではヘルニアに重点を置いて話を進める。

さらに、動いたはずみでキャイン、と悲鳴を上げて痛がる場合は、直ぐに病院を薦める。そのまま悪化して動けなくなるケースもあるからだ。
麻痺はないけれど痛みがある場合、背中を丸めて歩くなどの行動が見られる。

足を反らせてみて、戻らずにそのままの形の場合、麻痺が進んでいる可能性がある。
地面についている肉球を上に向かせるように手を曲げてみる、と説明した方がわかりやすいだろうか。人間で言うと足の甲を爪先立ちのように反らせて見て戻らない、というような感じだ。
そこで分かれるのが、そういう神経の反射が無くても歩ける場合、歩けない場合であり、歩けない場合は即手術というととだ。

治療に関しては、一旦薬で治療をして効果が認められない場合は、完全な麻痺が起こっていなくても手術をする場合がある。
安静は必要で、度合いにもよるけれど数週間から数ヶ月、の間の安静を強いられるケースがある。

私は半分ほど麻痺した状態を経験しているが、その状態で病院に即入院だったので現在がある。しかし、もしそのまま無理をしていたら車椅子だったと説明をされた。
もし、麻痺をした場合でも直ぐに全て麻痺をするわけではない。徐々に麻痺が上に進み、麻痺した部分はどこなのか、が判断できるには数日かかる。
すなわち、ダックスフンドの場合でもヘルニアだな、と思った瞬間にはまだ動けるケースがある。しかし、翌朝気がついたら全く動かなかった、などよくある例だけれど、当然のことであるといえるし、もともとヘルニアと思った瞬間に麻痺が始まっていたと考えてもよいだろう。
とにかく、一旦ヘルニアニなった場合は、早めに注射などで治療をしてもらう。

さくらのケースで言うと、ジュディーのど突きの後、動けていたけれど、動かさなかった。そして、病院で注射とレーザー治療をしたものの、翌日改善は見られなかった。
そして、ヨダレをたらしていることに気づいた。つまり、足だけではなく顔に近い分部も麻痺があったという説明になる。
その時にはここに書かなかったものの、かなりやばいと実感したのは確かである。
それは、首でも上の方のヘルニアを意味しているし、下手をしたら自力呼吸ができないのではないか、という不安があったからである。
確かに呼吸もかなり荒かった。

先生の診察では、やはり首のヘルニアの場合は一瞬で命を落とすことがある、ということだった。幸い、さくらは発見、治療が早かったので今手術をすれば大分よくなるだろう、という説明だったが、あのままさくらが無理して動いていたか、放置していたら、死んでいたか、全身麻痺か、という所だった。

最後に、一旦ヘルニアになった子はこの先ならないとは限らない、と説明を受けた。
脊椎は一つではないから違う箇所がヘルニアになる可能性は大いに秘めている。
なので、この先も注意が必要だと思う。

今、大の字で寝ているぐらいだから精神的にも大分いいようだ。
しかし、ひどい寝相だな。
それに首の手術のあとが丸見えで、痛々しい。
冷えるといけないからマフラーを編んであげようと思う。

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