さくらちゃんのヘルニア日記7

今日は、年の暮れと言うこともあり、数人の来客があった。
その中の一人に、さくらが大好きな私の叔母の訪問があった。
叔母は、さくらの姿を見るなり
「どうしたの、この毛」と聞く。

実はあまりに惨めな姿なので写真を写していないのだが、お尻に近い背中はバリカンで四角くカットされている。
で、手術は首の前からで、案外危険な手術だったわけだが、首も同じくバリカンで四角くカットされている。
せめてお尻の部分のバリカン面積をもう少し小さくするなど、遠慮できなかったか?と思うがそれも私が冷静さを取り戻してきたという証拠でもある。
最初見たときは、毛は直ぐ伸びる、それより手術の成功を、と願うばかりでお尻のハゲなど気にもならなかったのだから。

そして、首はカラーをしていたが家に帰ったら外してもらっていい、と言われ、外してある。どうやらさくらの皮膚はあまり強くないようで、傷口に当てたガーゼを止めるテープでかぶれている。なので、その部分にかゆみがあるようでかきまくるためストレスにならないようにと外してみた。傷口を掻くようなら再度ギブスをするが、今のところ大丈夫な様子。
ただ、傷口は丸見え状態だし糸は出ているし、と見るに耐えない状態である事は否定できない。

とにもかくにも、お尻のバリカンカット部分はひいきめに見ても、絶対に目立つ。叔母もすぐに気づき、同じカットをするのならもう少しやりようがあるでしょう。まさかおしゃれって事はないだろうし。大体この真冬にカット?という疑問がわいたらしい。

私は「ヘルニアの手術をしたのよ。昨日退院したところ」
と首を見せると、叔母は顔をしかめるどころか、首の手術痕を見て泣きそうな顔で
「さくらちゃん、何これ。本当に可愛そうだわ。いや~、どうしてこんなことに?」と言った。
その叔母の顔を見たさくらは、自分が悪いことをしたから叔母がこんな顔してるんだ、と思ったらしい。
かなり悲しそうな顔で、ごめん。。。。とでも言うかのようだ。
「さくらは悪くないよ。心配なだけだからね」と言ったが、普通なら可愛がってくれる叔母の反応にショックを受けたようだ。かなりしょんぼりしている。
ちなみに、私が
「さくら、くっさ」と顔をしかめてさくらに言うと、ショックを受ける。もちろん冗談だが「可愛いね~」と微笑んで話しかけられるのが通例なのに、臭いと言われ、なおかつ嫌な顔をされることにはかなり抵抗があるらしい。

又、違う人は
「あれ、毛がない。変な形だな」と言った。
じゃかーしー。さくらはヘルニアなんだ。毛がないぐらいええじゃないか。
さくらは、頑張ったんだ。

とにかくバリカンカットには対応が必要なようだ。
ま、当の本人は全く気にしていない。それどころか「私は可愛いのよ」とすまして座る。そこに見えるはバリカンカットと傷の跡。
正直言って、ヘンだ。

いや、考えたら勇気の証だ。
隠す必要なんて全く無い。
道で聞かれたら
「ファッションです。流行ってるんですよ」と答えることにしよう。

そして、今日の夕方。
手術後初めての外出。
こんなに寒くても行きたいの、君は? と聞いたが「絶対に一緒に行く」と踏ん張るので、セーターを着せてバリカンカットをさりげなく隠してお出かけ。
短時間だったので、車からは降ろさなかったがそれでもいつもの場所に、いつもどおりさくらが座り、窓を空けろとせがむ。
さすがに傷口に冷たい風が当たるのは嫌なので、ヒーターバンバンで真夏ほどに暖めてドライブ。
ちょっと暑かったようで、舌を出してゼーゼー。
どうやら私は飼い主としては、今ひとつ抜けている気がする。。。。。。

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