さくらちゃんのヘルニア日記12

さくらは至って元気。
体調の変化もないようだし、以前と変わらないどころかそれ以上に元気で、さくらにとってはヘルニアで入院した日々はもう遠いことなのかもしれない。

人間はどちらかというと過去の出来事に執着しがちである。現在の金融危機も100年に一度といわれているが、そこではすでに100年間を振り返り今の出来事と対比させている。バブルの頃はこうだった、などとやはり過去の出来事と対比させ現在の自分達の状況を判断したりする。
そこにはどこか過去の出来事に対する執着というものがあって、前向きとかポジティブと口早に言う割には後ろ向きなのが人間である。

ところが、さくらの場合・・・・
ヘルニアで入院したなどとあっさり忘れて、目の前の出来事や自分の希望に忠実に生きている。過去のこの行為と今のこの行為は似ているな。だからヘルニアニなるかもしれないし、下手したら又入院だ、などと決して思わない。
今元気である自分、健康である自分、楽しめる自分を存分に表現しひたすら前に進んで生きている。見事なまでにだ。
前向きとかポジティブなどという表現すら必要のない程、今に対して忠実な姿はちょっと羨ましい。

そして、あれだけキュンキュンと泣いて寂しがったさくらをかばいまくる私など、どちらかというとさくらの元気さに対して置いてきぼりを食った感がある。
私の心配などさておいて
「さくら~!!!元気すぎると又ヘルニアになるよ!!!」と追いかける私を尻目に「は? 何のこと」と笑顔で走り去る。
今日の日記で12番目となるが、当のさくらは3番目ぐらいであっさり普通のさくらに戻り
「ねぇ、おやつ頂戴」とせがんでみせる。憎いまでの可愛い顔だ。

明日はとうとう抜糸である。私としてはそれでやっと完治、と思っているがさくらは傷口の糸さえ気にしていない。それより
「腹をなぜろ。手を止めるな。なぜられるの大好きなんだもん」
と要求する方が大切なようだ。

 

category: 
blog tag: 

コメントを追加

Plain text

  • 使用できるHTMLタグ: <a> <img> <em> <strong> <cite> <blockquote> <code> <ul> <ol> <li> <dl> <dt> <dd>
  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 行と段落は自動的に折り返されます。
画像
ファイルは 2 GB 以下のサイズでなければなりません。
利用可能な拡張子: png gif jpg jpeg