妙な気持ち

あれだけ地球温暖化のために、と叫んでいたけれど・・・・
経済が危機に陥り工場は一時休業が増え、物が売れなくなり、消費も縮小していき危機感が募るなか、結果として二酸化炭素の排出量が減り、地球温暖化の加速は止まりそうだという。

今は地球温暖化という言葉より、経済危機を食い止めることに力が入っているけれど、なんだか妙な気持ちになる。

本当は地球が悲鳴をあげていて、私達への通告のために経済危機を与えたのではないか、とすら思ってみたりする。
いや、そうであってもいい。実際に地球環境のためにしていることは温暖化が進む速度に比べたらビビたるものである。

どちらかというと、なくした緑を復活させるより、更なる経済の発展のためには太陽エネルギーでも活用しとくか?みたいな部分があって、納得のいかない部分もあったりする。
太陽エネルギーを活用することは悪いことでもないし、活用すべきものだと思う。
ただ、ゼロから考えるとマイナスになった部分、例えば森林などをゼロに戻す、という部分と、これから使うであろうエネルギー部分のプラス部分をゼロに戻していくことと両方考えなくてはいけないのに、プラス部分だけを補うことに力が入っている気がする、ということである。

例えば若々しいお肌を取り戻すには、今の年齢からマイナスして若くなる必要と、何もしなくても年を食っていくプラス部分をいかにマイナスに持っていくか、ということと同じであり、それは考えただけで気が遠くなるほど大変な作業になる。
化粧水、美容液、更に栄養クリーム、いや、それに加えてパックもだ。
年齢が上がれば上がるほど、化粧品に費やす金額も膨大になっていく。恐ろしいことだ。
失ったものは簡単に戻らない、と後悔しても後の祭りである。

ただ、普通は今以上に老けないように手を尽くすだけで精一杯というのが正直なところではないだろうか。

どんな事でも案外同じで、元に戻すという作業ほど難しいものはない。
日本ではバブルが崩壊して「失われた10年」という言葉があるが、その10年を埋めることは用意ではない。それより、まだ崩壊を続けるかもしれない不安におびえる日々である。

ゴルフでも80の前半まで上達してくると、今以上に上手になることより、現状維持の方が難しくなるという。80が出せたから練習をさぼってコースに出るだけにしていたら90台に戻ってしまった。すると、もう一度練習をしなおして80に戻さないと70台は出ないのだから大変だというのが判らないでもない。
他のスポーツはあまり知らないけれど筋トレなどもそうなのかもしれない。
つまり、現状維持と成長とのバランスを保つ事で進歩がある、ということなのだろう。

これから経済が上向きになるには、そういうバランスを保ちながら安定した経済であって欲しい、と思う・・・・

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