犬が猫を育てる日記3

様態が改善してきた。
全く動かず、食事も口にしなかったのだが、食べ始め、さくらに擦り寄るようになってきた。

 

強い子だと思う。
時々私をじっと見つめ、何かを言い出しそうな表情をするが、その目からは生きると言うことを疑っていない強さを感じる。

表情もかなり元気そうにな感じになってきたし、一山越えたのかもしれないと思う。
動かない子猫を必死に見守っていたさくらが何故か子猫から離れ、私に甘えて来る。子猫が安定してきたのがわかるかのような行動だ。
いや、きっとそうに違いない。

 

 

 

にゃんママさんが言われるとおり、確かに野犬や野良犬と表現される犬達は見かけなくなった。その代わり捨てられる犬が増えている。
うちの近所の人が捨て猫にえさをやり半分自分のネコとして飼育していたが、その数は半端ではなかった。
動物保護センターで色々と話を聞くと、犬は狂犬病の事があるので保護をする義務があるが猫は保護、捕獲はしてはいけないことになっているらしい。そのため捨て猫が増えたとしても、何も出来ないという。
そのことを知った時、ちょっと辛い気持ちになった。

そして、動物病院で偶然私の知り合いと会った。同じように猫を保護していた。他の動物病院で猫の保護をしてくれるかと聞くと「しない」という答えばかりだったらしい。
猫に対する扱い方は猫にとっては恵まれていないものだと判った。

 

いずれにしても、動物というものは命がある。生きたいと思う気持ちは私達人間と同じである。
永遠の問題でもあると思うが、今、私自身としてはこの子猫に生きてもらうこと、生まれてきて良かったと思ってもらうこと、それにつきる。

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