抱きつくジュディー

週末にお祭りへでかけた。もちろん2匹も一緒だ。花火があるというがジュディーが怖がる。その時間前には帰る予定だったが、せっかく来たし様子を見て決めることにした。
一応、花火が見える場所にシートを敷いて座ったのだが、その隣にいた少年がいろいろと話しかけてくる。もちろん、ジュディーとさくらがかわいい様で、触りたいらしい。
少し触ったら満足するのが普通だが、この少年は退屈だったらしい。その後もあれこれと話しかけてくる。

 

すると、私たちとその少年の狭い隙間に違う人が入りこんだ。結局その少年は私たちから離れることになったのだが・・・・・ちらっと見てみるといかにもがっかりした様子だ。
とはいえ、知らない少年だしこっちへおいでというのも変な話である。

 

 

 

あっという間に花火の時間になった。花火といっても空高く上がるのではなく、割と低空を小さく花開くタイプのものだった。そのためか、間近で音は鳴る、花火は花開くで、思ったとおりジュディーは震えだした。私にしがみつき、やはりかわいそうだから帰ろうということになったのだが、人だらけで買えれない。
どうしたものか?

 

 

ふと振り返るとあの少年が暗闇の中を紛れ込むかのように私の横に座っているではないか!!!!
「どうしたの?」と聞くと
「この子が怖がってるでしょ?」という。
後ろから様子を見ていたようだ。
「大丈夫だよ。抱っこしてるから」と少年を両親の元に返そうとしたのだが、その瞬間、ジュディーが何を思ったのかその少年にしがみついた。

 

 

この少年は7歳らしいので、ジュディーと言えどもしがみつかれたら重いだろうと思い、引き離そうとすると
「大丈夫だよ。僕が抱っこするから」と言うではないか。
「怖いから、君の事が頼りになるからしがみつきたいみたい」
と答えたのだが、とにかくうれしそうな表情でジュディーを抱きしめている。

 

ん~、男の子だねぇ。
リッパだねぇ。
頼りになるねぇ。

 

と、こんなやり取りで結局花火のクライマックスは見逃したのである。

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