クローズアップ現代 “最期のとき”をどう決める~“終末期鎮静”めぐる葛藤~

1月19日、NHKクローズアップ現代 「“最期のとき”をどう決める~“終末期鎮静”めぐる葛藤~」 が放送されました。

がんの終末期が近づき、最期は自宅で安らかに。。。と考え在宅で療養する方も増えてきていると言います。その中で新たな問題に直面するケースがありその一つが耐え難い苦痛や痛みを抱えた時の事だそうです。

在宅の場合は、医師がすぐ近くにいないため痛みや苦しみを訴えるのはまず家族と言う事になります。その状況で、ご本人が辛いのはもちろんですが看ている家族の方も心を痛め精神的にも辛い状況になります。

私の父も当初は自宅に戻りたいと言っていたので看護できる体制を整えました。しかし、急に

「家には帰りたくない」

と自分でホスピスを選択しました。痛みが出た時にすぐそこに医師がいないと言う事は痛みを我慢することになると考えたからです。もちろんそれだけではありませんが、その父の気持ちを優先することにしました。

 

 

この番組では取り上げた終末期鎮静というのは「耐えがたい苦痛を取り除くために鎮静剤で意識を落とし、眠ったまま最期を迎えるというもの」だそうです。本人の気持ちと決断が優先されることだそうですが、それを選択するためには終末期鎮静がどのようなものなのか、それをまず理解している必要があります。

この決断にはご家族の方の了承も必要だそうですが、それが後に”罪の意識”として残ることもあり、また主治医にとっても「できればしたくない」治療だそうです。もちろん、決断に対する後悔はない、と思われる方もいらっしゃいました。

最後の治療となる背景には様々な気持ちがあり本当に正しい決断だったのかという思いは結果を見出しにくいだけに苦しむこともあるのだとも思います。

だからこそ、日常の中で、それを考えるチャンスはあまりないのですが、終末期を迎えたとしたらどのような選択をするのかを時々考えてみることも必要なのでは、と感じています。

 

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