掲示板の意味

じみぱさんとやまとさんと闘病をともにしてきて、支えられたことの一つに某掲示板がある。あの掲示板があったからこそ・・・という事も多くあった。当時は書き込みをしなかったが、お二人から個人的に励ましをもらったり、ご好意を頂いたりした。私にとっての掲示板は自分を励ます場所であったのは間違いない。
しかし、書き込みをしているうちに自分の場所のようになっていったのも事実で、公の場所で、誰もが読むことが出来るということを少し遠くに感じることがあった。しかし、やはり基本は公の場所であるということだろう。
そして3人の中で、私だけ叔父の癌と向き合い癌というものからは完全に離れずにいる。そのため某掲示板には時々出ているが、お二人は私とは全く違うと思う。
「死」はその人の死を意味するだけではなく、自分の生活にも、この先の自分にも大きな影響を及ぼす。たとえ病気でも生きている大切な人との生活と、亡くなった人との生活、というものが同じであるはずは無い。
しかし、掲示板ではお二人は時々顔を出してくれる。自分が立てたトピだからという責任感ではなく、経験をしたからこそ辛さが判るのでトピを消しさることがしにくい。
この病気になると以外に世間は冷たい。私も父が癌になったとき、ある人から「あとどれくらい」と聞かれたことがある。冷徹な一言だ。又ある人は「治るの?」と聞いた。答えに詰まった。それは辛かったからだ。しかし、あのトピではそういった辛いことを吐き出せる場所として私の中では存在していた。世間が冷たくても理解してくれる人がいる。同じ境遇の人がいる。そう思うことで自分を奮い立たせることが出来た。お二人が大切な人を亡くされてから時々荒れるあのトピを見ていると悲しくなる。しかし、私は恵まれていたと改めて思うことも出来る。暖かい心を持った人達に支えられ、暖かい心を頂いたのだから。
やはり感謝の気持ちで一杯になる。 

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