犬のPちゃんのお見舞い

数日前、猫のTちゃんと一緒に暮らしている犬のPちゃんの散歩に出くわした。

Tちゃんを知らない人、Tちゃん関連記事はこちら

 

太郎はとても優しい顔をしているワンコで、太郎と言う名前は不思議な名前の子なのだ。というのも、Tちゃんの叔母さんの所へ犬のPちゃんが来たと聞いた時、うちの愛犬たちを連れて会いに行った。その時、孫が名前をつけるから今は名前がないと言う。

孫はしばらく来ないというし、名無しではなんだろう、と私が臨時の名前を勝手につけた。

それが「Pちゃん」という名前だった。

しばらくしてからPちゃんのおばさんが母に言ったらしい。

「孫がつけた名前がPちゃんだった!!!!」

と。

と、こういう偶然から私はPちゃんが他人のワンコだとは思えない親近感を持っていた。

 

 

そんなPちゃんが散歩で会った時、ちょっと具合が悪そうだった。おばさんもそれは今朝急におかしかったのだと、状態は判っているようだがどうすることもできないと悲しそうな表情をしている。Pちゃんは私とおばさんが話している間、私を見上げるのだがその表情は今まで以上に優しそうで、しかし訴えるものがある。

ご飯も食べないらしい、と聞き近いうちにお見舞いに行くと告げ別れた。

 

翌日、犬用おやつを持ちPちゃんのお見舞いへ行ってきた。

ガツガツ食べるのだ。急に食べると良くないから休憩しながら食べなさいと言うが、聞き入れずに

「これなら食べれるんだ。もっと食べたい」

と必死に食らいつく。これで病状が良くなると言うわけではないが、おばさんの犬である以上踏み込めない領域のギリギリの所で見守りたい、と思っている。

 

この翌日夢を見た。

知らない老人が飼っている犬が「僕は病気なのに飼い主の老人が気付いてくれないんだ」と訴えてくる。見るとお尻の方に病気が見られた。私はさりげなく老人に伝えてみる。

「この子辛そうではないですか?」

答えは覚えていないが、私はその子の頭をなぜながら励ます。そのワンコは目を閉じ嬉しそうな表所をする、という内容だった。

 

出来ることは多くはないが、出来ることがあるのだ、とそんな意味を持つ夢だったのかもしれない。

 

 

 

そしてTちゃんは? もちろん、Pちゃんと一緒にいる。もう鎖につながれることはなく、自由にPちゃんの側で過ごしている。

 

今日の一枚

森の中の湧き水で遊ぶさくら。

緑も水も、さくらもキラキラしていた。

category: