死別の悲しみを癒す本

海外の死生観と、日本のそれでは違いがある。当然と言えば当然だが。それらを含めて、まず最初に死について考える事が必要であろう。

学んでからと学ぶ前では悲しみの度合いや質が違ってくるだろうと思う。しかし、普通は積極的に学ぼうとはしない。死に対して消極的であるからだろうが、その消極的な部分は死別の悲しみを一人で抱える事にもつながっている気がする。

いくら死生観を学んだからと言って死別の悲しみや苦しみがなくなるというものではない。しかし、乗り越えなくてはならないものであることも事実だろうと思う。

 

本内容

著者自身の家族を事故で亡くした経験をもとに、どのようにしたら死別の悲しみを軽くすることができるかをやさしく感動的に綴った書。 この「つらい苦しみ」の意味とは? 死と向き合うことは、生きることを学ぶこと。愛する子どもの死、避けられない伴侶の死、人生の計画をわざと無視するようにやってくる死……。インド在住のボンベイ総領事がつづった心の処方箋!  著者は、本書の中でこう語る「インドには、死に対するおおらかさみたいなものがあります。死が起きたときに、インドの社会と宗教は、死別の悲しみを和らげるような機能を、よく果たしているような気がします。しかし日本では、素直な感情表現が、慎みの無いものとして蔑まれています。そのために私たち日本人の死別の悲しみが、それだけ余計に大きくなり、長引いてはいないでしょうか」。  本書は、悲しみを早く癒すために、死に対してどう向き合えばいいのか、どのように生きていけばいいのかを、カトリック信仰から得た知識、外公館勤務の間に多くの日本人と、死別の悲しみを分かち合った経験をふまえて提案する珠玉の知恵である。

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「父」 参考書籍」 グリーフ・ケア」 情報(cancer)」 他」 

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