阪神大震災から

今日で十年。改めて被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

昨年の暮れの地震で亡くなられた方々や、阪神大震災で亡くなられた方、又昨年多かった水害で命を落とされた方、非常に多くの命が天災により奪われてしまった。

一言で「数千人が亡くなった」と言うが、本当は大切な命が数千個無くなってしまった、と表現したい。

ニュースで阪神大震災で娘さんを亡くした方がインタビューに涙ながらに答えておられた。あの方を見たとき、十年と言う月日だけでは、心の傷は癒されないのだと改めて感じた。一体何をどうすれば傷は癒されるのか、と考えても答えは出ない。

復興した町並みにも違和感を感じる。人が戻ってこないのだと言う。きれいな町並みはひっそりとしているらしい。しかし、その町に残った方々は今日を精一杯生きていたら十年たっていた、と表現されていた。

ただ、その方たちの中には「力強さ」を感じる。亡くなられた方々の分まで懸命に生きることが、残された者達の使命なのかもしれない。

そして、天災の後復興すると言うことは、この悲しみと言う傷が癒されたとき始めて完全に終わるのかもしれない。

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