愛犬

私にとって愛犬とは何であろう? 家に帰るとバカ騒ぎをして喜ぶ2匹を見ると、可愛いのは確かだが、そんな疑問がわいてくる。

今日も外出の帰りにおやつを買って帰った。自分のおやつは切らしても、愛犬のおやつはきらすことが出来ない。ペットショップに立ち寄ったときにふと思い出した。

父の生前中は、おやつは父の仕事だった。私はおやつをあげない主義だったが、父がごっそりと買って与えていたのだ。仕事の帰りに疲れていても愛犬のおやつが無いとペットショップに立ち寄り購入をして帰ってきた。自分がご飯を食べるより先に、愛犬たちにおやつをあげていた。

父がいなくなった今、私がその仕事をしなくてはならくなった。愛犬のためというより、父の気持ちを思いおやつを買ってあげる。

父がいなくなって1年になるが、「いなくなった父の存在」というものがこんな所にでているのだ、と思った。

おやつをあげない主義でも「いなくなった父の存在」を感じるためにもおやつをあげ続ける毎日はこれからも続くであろう

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