最近は運命に突き放されたのか、ろくなことが無い。今日はとんでもない失敗をした。財布を落としたのだ。それも母の財布を。母を迎えに行くことになっていて、財布をもってこいと頼まれていた。ばたばたしていたら時間になってしまい、慌てて財布を上着のポケットに入れ、愛犬と共に出発。母と会い第一声が「財布持ってきた？」だ。私は「持って来たよ」とポケットに手を入れた。が、見当たらない。おかしい。きっと家に置き忘れてきたんだと、その時はそう思った。しかし、確かに家の中で財布をポケットに入れた記憶がある。が、「それは間違いだろう。きっと置き忘れたんだ。」と自分に言い訳をした。

そして自宅へ戻ると玄関のドアに「財布が落ちていた。預かっています」という内容のメモが張ってあった。うちの家の前の人だ。しかし、家の前だったから良かった。これが違う場所で落としたとしたら見つかる可能性は低いだろう。落とした場所は正確には家の駐車場なのだが、公道から駐車場は丸見えになっているので、誰が見つけて拾っていってもおかしくない。拾ったのはその家の小学生の娘さん（Ｋちゃん）だが、この子が欲張りだったらきっと自分のお小遣いにしていただろう。しかし、なんと言うことかこの子は「お姉ちゃんの財布が落ちていた」と私が落とした財布だと直ぐに判ったらしい。張り紙にも「Ｍさんの財布を拾った」としてあった・・・・・・・

とにかく、Ｋちゃんには感謝！！！！！！

お礼に何かと思ったが、ドーナツが好きなのを知っているので「欲しい？」と聞くと「うん！！！」そして「どのドーナツが好き？」 と聞くと「クリームの入ったの!!!!」と喜んで答えた。そういう子供の素直さは私は大好きだ。私なら「そんな気を使わなくてもいいですよ」ぐらいの事を言っていただろうに、迷わずクリームの入ったドーナツを買うことが出来た。これもある意味感謝だ。