奇跡

今は夏休みだからなのか、お化けものの番組を時々放送している。数日前にチラッと見たお化けの番組で、結構怖い再現ドラマをやっていた。それが事実なのか、色づけされた作り物なのか、全てを信じる訳には行かないが怖かったのは事実だ。

 

その番組では「霊現象」と表現していたが、ふと気がついたことがある。日本語に「霊」とか「お化け」という言葉があるということは、それに当てはまる現象があるからこういう言葉があるのか?と、ちょっとアホくさいけどそう思った。もちろん英語にも立派にghostという言葉がある。デミ・ムーア主演のghostは知っている人もいるはず。

 

言葉が先で、実際にあるかどうかは不明、と思う言葉は結構多い。その中の一つは「奇跡」だ。これもまた英語にもあるということは、日本人だけの特有の現象ではないのだろう。ドイツ語、フランス語などは知らないけれど、そういう言葉はあるのだろうか? 

 

奇跡は起こそうと思って起こるものではない。奇跡は、起こった事がどこか不思議でなくてはならないのだが、その不思議な事は、人間がロボットを作るようには作り出せない。計算をすることに関しては人間の能力は優れているのは確かだけれど、奇跡を起こす計算は出来ないのだ。

 

しかし、本来人間が持っている能力は、ロボットが作れる頭脳や、宇宙へ行けるほどの技術だけではなく、奇跡を起こす事ができる能力も備わっているはずだと思う。もちろん、奇跡だけでなく、本能的として持っている能力は何処かに埋もれただけなのだろう。

どうして奇跡を起こす力や、カンなどの能力が劣ってきたのか? それは生きるための執着が薄くなってきたことも一つの原因だと思う。今の世の中では獲物が捕れなかったからご飯が無い、とか、台風で作物がダメになったから米だけしかない、等という事はなく、スーパーというスーパー(つまらない・・・ギャグだ)便利なものがあり、食べること、すなわち生きることが容易なのだ。

 

反対に言うと、生きることに一生懸命だからこそ奇跡を起こす力も出てくる、そんな気がする。

 

うちの犬たちは、犬のくせに好き嫌いが多い。しっぽを振ればご飯にありつけるからか、動物としてのカンを忘れ、もちろん奇跡的に何かを起こすなどという能力は全く無い。

今日の晩御飯の時、いつものように私が食べているものを欲しがった。しつこいので、辛子明太子を見せてみた。何も考えず、匂いをかいで確認をすることもなく、一気にパクついた。もちろん吐き出した。辛かったのだろう、顔を振って辛さを表現した。止めておけばいいのにさらにしっぽを振って私に要求をする。「そのお肉を頂戴よ、ね?」としっぽが言っている。もちろん私は同じく辛子明太子をあげた。同じようにパクついた。ちょっと呆れた。

君達は犬だ。一度食べて辛かったのなら匂いを確認してから食べるなり、犬らしさを取り戻して欲しい。

 

しっぽを振って口を開く → 美味しいものが口に入る・・・・と、

我が家の犬は本能を忘れ、計算ができる犬になったようだ。。。。

 

 

 

 

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