水陸両用動物

最近見つけた愛犬の散歩にもってこいの場所がある。池がありその周りを小道が走っていて、池を一周できる。木陰あり、お水あり、公演ありで非常に気に入った。その池でネッシーを発見。が、ネッシーであるはずはないので、私は立ち止まりネッシーの正体を掴むことにした。

浮いたり沈んだりしているが、浮いてきた時には明らかに頭が見える。色は黒。泳ぐスピードは以外に速い。何だろう?池のほとりには中年の男性が立っている。ん~・・・・犬だ。レトリバー系のワンちゃんか?

その犬はず~っと池に入ったまま泳ぎ続けている。男性が石を投げてその石の作る波紋に向かって泳いでいるようだが、それを延々続けているのだ。かなり泳ぎが達者らしい。私とジュディーとさくらが池の周りをほぼ半周をした頃だろうか? 男性は池から去っていく。しかし、その犬は池に入ったまま動かない。どうやら男性の動きを追っているが池から出ずに男性が帰ってくるのを待っているようだ。

男性と犬の位置が見えないところに来たので、もうその犬は帰ってしまっただろうとあきらめながら歩いていたが、その池の位置まで来た時なんとまだ犬は池に浸かっている。じ~っと男性の帰りを池の中で待ち続けていたらしい。飼い主の男性は犬から随分と離れた所から愛犬の名前を呼び続けている。しかし、お互いに歩み寄って近づいて行くことはない。

犬は池の中、男性は離れた所・・・・一体どうしたのか? まず犬を確認してみることにした。なんと、ダックスだった。男性が近づいてこないので一人、いや一匹で池での泳ぎを楽しんでいる。時々男性を見るが「こっち来てよ」という表情で、どうやら遊び足りないようだ。続いて男性の方へ。男性の方から「大人しいですね?うちのはダメだ」と声をかけてきた。聞くとこのダックスは泳ぐのが大好きらしく、何時間でも疲れるまで泳ぐらしい。泳ぎ足りないとこうして池の中から動かず、男性が一緒に遊んでくれるのを何十分でも待つという。こうなると、どちらがあきらめるか根競べらしい。しかし、何十分というのは大げさだろう。何分程度だろうが、待つ方にしてみたら長く感じるだけなのだと思う。

私たちは違う場所でしばらく遊び、気になったので又池へ見に戻った。すると、ダックス君は池の中。男性は離れた所・・・・ほんとだ。何十分だ。。。。。。少々驚いた。やっとあきらめたダックス君は男性に近づくと又池の方へ走り出す。とうとうぶち切れた男性は所構わず怒鳴っていた。

「いい加減にしろ!!!!!帰るって行っただろ? もう連れてこないぞ!!!!!」と怒鳴る声は真剣だった。どこかで聞いたせりふだ。

しかし、この男性はさっき言っていた。シャンプー前には必ずこの池に連れてくると。今日のことはさっさと忘れて、シャンプー前にはこの池に来るんだろうなぁ、と思うと私の顔には笑いが・・・・・

だって、誰かに似てるんだもの。。。。。

怒鳴られたこともお構いナシで、元気に走っていき、それも男性より先に走り男性を置き去りにした、両生類のようなダックス君。

何とも言えず可愛かった・・・・・・



ネッシーを撮影

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