楽しい時間に母の存在

年に数回、母の中学時代からの友人Hさんと食事をする。

母の命日に会うことが多い。ところが昨年は一度も会わなかった。ご病気をされていたとのことだった。

久しぶりに家に訪ねてきてくれてそんな近況を話した。

ちょうど、この頃、押し入れを整理していて古い写真を片付けていた。その写真の中にHさんの結婚式の写真があった。そういえば、しばらくHさんに会ってないなと、花嫁衣裳のHさんの姿を見ていたばかりでこのタイミングか!とちょっと驚いた。

 

近いうちに食事をしようと話してこの日は判れた。後日電話で、食事の予定を立てたのだがHさんが案外忙しい。結局、電話した日から2週間後にしかお互いの予定が合わなかった。

 

そろそろHさんとの約束の日、はたと思い出す。

「その日は母の月命日だ!」

なんとなく母の存在を感じる。

 

 

食事は本当に楽しく、Hさんが「せっかくなので最近できたカバに行こう」と言いう。

「カバってどこ?」

「カバじゃなかった? 大きいカップでコーヒーを飲むところよ。

「・・・・・・」

ますますわからん。

「スカーばかもしれない」

「・・・・・」

まさかスタバ?

 

 

ということでお茶をする。

注文時ウェーターさんんが

「あら、またいらしてくれたんですね」

「初めてですけど」

「あら、この間もシナモンケーキを注文されましたよね?」

「だから初めてなんですけど」

「おかしいわ。確かにあなたは来ましたよね?」

Hさんが言う。

「もう一人いるんじゃないの?」

爆。

 

 

と、楽しい時間はあっという間に過ぎた。

 

ふと、Hさんが家にいると寂しい。

とつぶやいた。

 

私はHさんの明るさの後ろにある本心をのぞかせてもらった。これは母のメッセージだと感じた。

わざわざ2週間も先しか会えずそれが母の命日だったこと、それをHさんも感じていたこと。

ひょっとしたらこの日、この時には母も参加していて

「私の代わりに時々は会ってほしい」

と母は伝えたかったのではないだろうか。

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